今日は何故か、一日中映画「つぐない(Atonement)」(テレサ・テンじゃなかとです)に腹を立てながら仕事をしていました。
見た当時から涙出るは洟は出るは腹は立つは、な映画だったんですけど、
急に思い出してぷんすかぷんなのでした。
お屋敷のお嬢様セシーリア(Keira Knightley)と使用人ロビー(James McAvoy)は愛し合っているんですが、ある日彼がセシーリア宛に性的に過激な手紙をセシーリアの妹ブライオにー(Saoirse Ronan)に託してしまって
盗み見たブライオニーは大人の性にショックを受けます。
追い打ちをかけるように二人が図書室でセックスしているところを見てしまったブライオニー。
淡い恋心が嫌悪感に変わった瞬間。
わかるんですけどね、思春期ってそういうもんだって。
ある夜、屋敷の客人の双子の男の子が屋敷を出て行ってしまいみんなで捜索する羽目に。
その最中、ブライオニーのいとこローラが何者かに犯される事件が発生。
ブライオニーは犯人を見ぬまま、「私は犯人を見た。ロビーが犯人」と言ったがために、彼は逮捕されてしまいます。
ロビーは刑期を短縮するために戦場へ送られ、セシーリアは看護婦に。
ブライオニー(Romola Garai)も看護師見習いとして病院で働いていましたが、
兄の友人ポールといとこのローラが結婚することを知り、
あの夜彼女を犯したのがポールだった真相を知ることになります。
さて、ここから私があったまに来るところなんですが、
歳をとって作家となったブライオニー(CBE Vanessa Redgrave)が
贖罪のためにこの話の本を書きます。
セシーリアとロビーは再会して二人で暮らしていると。
そしてブライオニーは真実を話し許しを乞うために二人を訪ねると。
冗談じゃありません、二人とも戦争で死んでしまうんです。
ロビーは翌日イギリスへ帰る船が出るという前夜に。
セシーリアは避難した地下鉄の駅で。
もちろんブライオニーが二人に会うこともありませんでした。
ブライオニーの書いたこの本の結末のどこが贖罪なんでしょう?
贖罪するなら、二人を生き返らせ、本当に二人を幸せにしなければ。
彼女が嘘さえつかなければ、二人は生きて、幸せになれたかもしれないのに。
自分が淡い恋心を抱いていたロビーがセシーリアと愛し合っていたショックと嫌悪感は分かります。
が、それと見てもいないことで嘘をつくのは全く別の話でしょう。
もー、セシーリアとロビーがかわいそすぎ
←二人に許しを請いに行くという
ブライオニーのフィクション
(赤いマントの子がブライオニー
(ロモーラ・ガライ))
看護師時代のロモーラ・ガライと
老年のヴァネッサ・レッドグレイヴはそうでもないですが、
思春期時代役のシアーシャ・ローナンは
この映画を見て嫌いになりました。
私に役者は無理だわ。
このツーショットはあり得ない。
ロビーがブライオニーの肩を抱くなんてっ!
で、こんなこと考えていて仕事になりましたかって?
いい発奮材料になりました(笑)