今日、先生に会いに行った
前回お伺いした時、まだ娘が小さかったから かれこれ15年振りくらいだろうか
月に一度実家に顔を出すついでに 「先生、お元気ですか?」って伺えば済むのに
そんな簡単なことがなかなかできず 年月だけが流れていた。
とくにこの5年は私自身いろんなことがあって とてもじゃないが笑顔で会いにいける心境ではなかった。
年賀状を頂く度に、「今年こそはお会いしよう」と思いつつ なかなかできないでいた。
それが今日実現した
今日、会いに行くことを一週間前に心に決めていた。
先週の日曜日、実家近くの昔から通っている美容院で髪をカットしてもらったとき、
美容師さんから
昨日、ピアノの先生がカットにいらしてたの
・・・そしてね、こんなこと言ってたの・・・先生大変らしいみたいよ..
話の内容はここでは言えないが、
先生がそんなこと言うなんて驚いた、考えられない。。
先生はお元気なんだろうか..
・・・これはきっと今会いに行くときなんだ、今行かなくちゃいけないんだ!
そう思った。
インターホンを鳴らして少しすると玄関のドアから顔が出てきた
先生は最初 私が誰だかわからなかったようだったが、
「A子ちゃんと一緒にレッスンしていた○子です!」って言ったら
「あらまぁ、お久しぶり!どうぞお入りになって!」っと思い出してくださった。
通された部屋は以前私がレッスンを受けていた部屋で
今も先生の娘さんがそこでピアノレッスンをしている。
私がレッスンを受けていた頃とほとんど変わらない、部屋の風景。
懐かしい・・・
おしゃべりしているうちに 時がさかのぼっていくような気がした、
おしゃべりが一通り済んだら「さぁ、始めましょう!」って レッスンが始まるような感じさえした・・
先生、先生は何も変わっていなかった
相変わらず気品があってすてきでした
思い付きの勢いで訪問してしまったけれど、先生は嬉しそうに楽しそうに話してくれて
本当に会いに行ってよかった
でも 今こうして振り返るとなぜか涙が出る・・
私自身40代半ばを過ぎたのですもの 当然..
「もう私も今はピアノを教えていないけど、ピアノやって 何かいいことあったかしらねぇ」
にこやかにそうおっしゃった
先生、ありますよ、
今 ここで私がこうしているのは
嬉しいとき 辛いとき
いつも心の支えに、よりどころにピアノがあったから
先生との出会いがあったからこそです。
帰るとき
私の姿が見えなくなるまで見送ってくれて 私も何度も振り返った
先生、次お伺いするときは友達のA子ちゃんも誘って行くからね
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再会
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