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草木は夏の花をつけ始めました。

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 一昨日から台風3号の影響で梅雨らしくしとしとと雨が降っていますが、きょう関東の東海上で熱帯性低気圧になるようです。ところによっては十分な雨ではなかったようですが、乾燥しきった畑は一息ついたことでしょう。

 しばらく梅雨らしい天候が続くでしょうが、草木は夏の花に代わってきています。きょうはそれらをアップします。

 ウケザキオオヤマレンゲ(受け咲き大山蓮華);今月のはじめ、「こども植物園」で見ました。その時は花が枯れかかっていましたが、泰山木(タイサンボク)だと思いました。名札を見たら「ウケザキオオヤマレンゲ」とありました。

 泰山木(タイサンボク): 花の大きさは20cmくらいで、ウケザキオオヤマレンゲより大きい。咲き始めは真っ白です。

  サンゴジュ(珊瑚樹); 秋に実が真っ赤に熟すとそれなりにきれいで、それが珊瑚に例えて名付けられた。

 シモツケ

 夾竹桃(キョウチクトウ);夏の太陽に似合う花だと思う。



 ザクロ; 6月10日、花ザクロをアップしましたが、これは実のなるよく見るザクロです。緑の中の朱色がきれいです。花の大きさは、花ザクロの7~8cmより小さく、5cmもないでしょう。

 ザクロの咲き始めと蕾

 木々は新緑から夏の緑に変わっています。その森や林を歩いていると緑の有難さをひしひしと感じます。そんなところから緑について少し書きます。お忙しい方はスルーしてください。

 
 わたしが生まれ育った宮城県の県庁所在地は仙台市である。
 この街の愛称は「杜の都(もりのみやこ)」である。「杜」は「森」だろう、緑が多い街だからそういうのだろうと、それなのになぜ「杜」なのか?とずっと思っていた。
 調べてみると、杜は平安時代から「もり」と読まれていた。
 樹木が生い茂る神聖な場所を「もり」といい、多くの地域で「もり」は手を加えてはならない不可侵区域とされてきた。もりは自然の領域、つまりは神の領分として崇められているのだ。そこが「杜」なのだ。鎮守様は森の中ですね。
 
 仙台は、伊達政宗の積極的な植林奨励策によって植えられた「人工林」「屋敷林」から森ははじまったようだ。その多さと美しさから、あたかも森の中に街が出来たかのように見えたという。
 あくまで私見だが、仙台市はすべてが神の領分ではないが、そこには手を加え緑を減らすことは許されないという意味を込めて「杜の都」と表記したのではないだろうか(真実はわからない)。
 仙台市は1909年の文献では「森の都」とあり、1916年の文献では「杜の都」となり、1973年「杜の都」が公式表記になった。
 
 話は変わるが、いま私の住む横浜市について。
 横浜市には「横浜みどり税」がある(平成21年から5年間。その後はどうなるか不明)。わが家では市民税に年間900円上乗せして払っている。企業は市民税の年間均等割額の9%相当が徴収されている。それによって見込み額として個人から16億円、法人から8億円合計約24億円が集まる。

 このお金は、市域の緑の減少に歯止めをかけ、緑豊かなまち横浜を次世代に繋ぐために使われる。「樹林地を守る」「農地を守る」「緑をつくる」ために。
 樹林地や農地の多くが私有地であることから、所有者によるみどりの保有を支援し、相続等やむを得ない場合には買い取るとともに市街地の緑化を進める。これには多くの費用がかかるがそれを「横浜みどり税」で賄おうとするもの。
 横浜市は宅地開発などで緑地がどんどん減少し、今は30%まで落ち込んでいるようだ。この税によって緑が増えることは難しいかもしれないが、減らないことを祈りたい。

 横浜市も緑が多いと思うが、仙台市はすぐそばに仙台城址やそれに続く丘陵があり、広瀬川が流れ、市街地の定禅寺通りや青葉通りは並木がうっそうと茂っている。 
 仙台市の愛称「杜の都」も横浜市の「横浜みどり税」も神の領域に人間が勝手に手を加えないようにするお守りかもしれない。

 緑は一度破壊すると取り戻すことは非常に難しいと云われる。緑を大切にしましょう。

 本日はこれにて。


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